GARAGE WORKS

diary

number:

073

2011.03.24

「自分」のことは「自分」で・・・

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まぁ、それにしても、東京はひどい有様だ。

今日の水道水の放射能汚染の発表で、東京からは水が消えちまった。自販機ですら、水だけはどこも売り切れ。ま、無理もないか。

 

他国はもちろん、日本で起きてきた数々の災害も、本当に正直な気持ちを言えば、今まで、どこか「他人事」だった。オレだって人間、日本はもちろん、世界で起こる災害をテレビなどで目にすれば、心は痛むし、時には涙を流す。

「かわいそう、頑張れ!」って、見知らぬ苦しむ誰かを思いやる気持ちはオレにも普通に備わってる。募金だってするし、阪神大震災の時にはボランティアにも駆けつけた。

それでもやっぱ、オレにとってはどこか「他人事」だったなって思う。

でも、今は違う。東京は地震での被害という意味では、東北地方に比べればもちろん比べるまでもなく小さいけど、そこに「原発問題」が絡むと、もう人ごとじゃない。蛇口から出る水が放射能に汚染されつつあるってんじゃ〜、もう「普通の生活」は難しい。節電なんて、これと比べりゃ「eco」の範囲だ。

 

人生なんでもそうだったけど、やっぱり、少しでも実際に「同じような体験」をしないと、本当にその人の気持ちを理解するのは難しいんだなぁ〜っと、最近しみじみ思う。というか反省する。大事な友を亡くしてはじめて、大切な人を亡くした人の気持ちが理解できたのと同じように、震災の被害で苦しむ人たちの気持ちを「理解しよう」という気持ちがオレの中で明確に生まれつつある。地震で被災していないオレが本当の気持ちを理解することは多分無理かもしれないけど、「もう他人事じゃねーんだ」と心の底から思えたことは、オレにとっては、すごく大きな前進だ。

 

そうなりゃやっぱり、募金だけでは正直、自分の気持ちが治まらない。

その場に行って、自分の目で見て、何かしたいと思う。

そんなわけで25日から仲間達と宮城へ向けて出発。ボランティアに参加することにした。

幸い、様々な面で、公的な許可も取れた。

 

もう、国の発表もテレビの専門家も、ごまかしだらけで正直信用できない。

 

「自分」の身は自分で守る。

「自分」のことは自分で決める。

「自分」の国は自分で・・・・なんて大きなことは言えないし、それほどの使命感もないけど、単純に、現地で頑張ってるたくさんの人たちがいるから、オレも手伝いて〜、共鳴して〜、「頑張ろうぜ!」って肩たたき合いてーくらいの感覚だ。

 

「自分の人生は自分で決める。だから、心の中で他人を責めるのはもうよそう。」

 

放射能のことを考えると、ちょいちょい不安な気持ちに襲われるが、そんときはいつも自分にこう語りかけて、自分を励ますことにしてる。だって、不安な気持ちに襲われると、必ず他人を責めたくなるでしょう? でも、人を責めると、自分も相手も、もっと悲しくなるもんな。それって、すげーもったいないよね。こんな時こそ「元気」だけは残しておかないと。

自分の中に留めておけば「1」の怒り。それを人にぶつけたり、誰かに愚痴ると、1が2にも3にもなって、いろんな人を悲しい気持ちにする。

楽しいことはみんなで共有したい。怒りや悲しみは自分の中にそっと。

そんな人間になりたいすな。人生の目標です。

 

日々、事実をごまかし続ける国のお偉いさん達への怒りはもちろんあるが、多分、今はそんな人たちを攻めてる時じゃない。「犯人探し」をしても、目の前の問題が解決するわけじゃない。「誰が悪いか?」なんてあとから考えりゃーいいんだ、きっと。

 

現地でめっちゃ頑張ってる人たちがいるから、そこに行って手伝う。

「人が足りない」なら、オレのこと使ってくださいな。

 

頭の悪いオレには、それくらいの動機がちょうどいい。

 

そして、実際に自分の目で見てきたあとに、みんなにまた報告できればと思います。

 

ほいでは!

 

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