GARAGE WORKS

diary

number:

075

2011.04.04

アホになれ!

Ishinomaki

 

 

 

今回ボランティアとしてはじめて現地に行って、活動した主な内容はこんな感じ。

 

●届いた物資を倉庫へ運び込む&仕分け作業の手伝い。

●炊き出しの手伝い。

●作った炊き出しや弁当、物資などを避難所に届けたり、その近隣の人たちに声をかけ、配る作業。

●津波の被害を受けた老人ホームなど、様々な施設に行き、中に溜まってしまった土砂の撤去や、使えなくなってしまったベッドや衣類、その他様々な「重いもの」を外に運び出す作業。

●沿岸部の津波にやられてしまってはいるけれど、早急に、また大人数で一気に掃除さえすれば、まだかろうじて住むことができるお家に駆けつけ、水を吸い込んだ畳や家具など、一人や二人では運べないようなものを外に出したり、中に溜まった土砂を撤去することによって、力のないオジイやオバアでもなんとか「掃除が可能」なところまでのお手伝いをする、という作業。

●ひとしきり、力仕事を終えたあと、ちょっとした空き時間を見つけては避難所の子供達と交流したり、おじちゃん、おばちゃん達とゆっくり話をしたり・・・

 

ざっと大まかに言うとこんなところでしょうか。

もちろん、現地でのニーズは日々変わっていくけれど、基本的には大きく変わることはないと思います。

 

特に、最後から2番目。

沿岸部の津波にやられてしまったけど、早急に大掃除を手伝ってあげられれば、まだ住むことができるお家を「人の手」で何件まで救出できるのか? ここに最も多くの人手が必要だと感じた。人の手が多ければ多いほど、単純に、多くの件数が救われるし、復興へ踏み出す「最初の一歩」の、本当に小さいけれど、確実な「きっかけ」になっている、という実感が味わえたから。

 

片付けの休憩時間に、「ありがとな」っていうお礼とともにおっちゃんが言ってた。

「かろうじて流されなかった2階の部屋で今は寝起きをしてる。そして、朝、目が覚めて、避難所に朝食をとりにいくため1階に下りると、そこにはメチャクチャになってしまった自分の家。現実を受け止めなきゃいけない、片付けなきゃいけないと思うんだが、あまりの酷さに、どこから手を付けていいのか、奥さんとたった二人で、こんなに重いものをどうやって運べばいいのかって考え始めると、途方に暮れて、結局、手を付けられないまま、沈んだ気持ちで毎日を過ごしてた。でも、こうして今日、みんなが一斉に片付けを手伝ってくれたことで、オレもようやく『やろう。やるぞ!』っていう気持ちになれたよ。あとは奥さんと二人でなんとかやれる、ここまででいいよ、本当にありがとう」

 

今回、家の片付け作業をやったのは5日間のうち3日間。家の大小はあるが、件数でいうと10件ほどだ。

1日3〜4件。でも、次の日その家の前を通り過ぎると、皆、必ずと言っていいほど自分の家の掃除をしていたのが、オレにはすごく印象的だった。

「きっかけ」にはなってる。そう思えた瞬間だった。

 

「復興への道筋」なんてのは、正直オレには描けない。それほど賢くはないし、「この先どうすんの?」って聞かれても、今のオレにはその答えは見えない。片付けなきゃいけない問題もきっと山積みだ。それくらいはオレにも分かる。

 

でも、家の片付けはオレにもできる。オリャー!ていって、ウォーって叫んで、コンニャローって言いながら重いもんを運びまくって土砂を家からかき出すだけだ。「アホでもできる」って言っちゃうと元も子もないけど、今はその「アホ」がメッチャ大勢必要とされているんだと思う。そりゃあもう「全国のアホ大募集!」だ。

 

「で、その先どうすんの?」って賢い人に聞かれたら、

「うーん、それはまたそんとき考えるわ、はい、このスコップもってキミも土砂すくおうか?」って笑顔で言ってやることにしよう。

うん、アホだねー。

でもきっと、そん中から見えてくることがあると思う。勘だけど。まぁまぁ当たるからさ。

 

 

はい、そんなこんなでオジイ&オバアのお家キレイにしちゃおうぜ的な必要グッズ紹介!

●ゴム手袋(厚手のモノ)。軍手だと、水がしみちゃうよ。滑り止めがついてりゃなおいいね。

●長靴。そこら中水浸しだから、これは大事。足の甲の部分に鉄板が入ってる「安全長靴」なんて最高だね。

●水をはじく作業着。カッパとかウィンドブーレーカーみたいなヤツでもいいね。

●マスク。 粉塵も結構すごいから、しておいた方がいいかも。

●ゴーグル。 ゴミや水が目に入らないようにするため。

●帽子やタオル。 頭の保護や汚れ防止、タオルは汗もふけるから便利。

●ついでにカッターやニッパーなど持ってると絡まったコードや紐を簡単に切れるので便利っす。

 

これだけありゃー怖いもんなし!っていうか、もうほとんど誰だか分からん!

要は「濡れないこと」が一番大事です。はい。

 

 

緊急速報2

現在アニキのアユムが宮城に走り、テント村を確保!

ボランティア募集の詳細は4月5、6日あたりに発表できるようドタバタしておりやす!

 

また報告します。

 

アホになれ!

やぁ〜!

 

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