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number: 054 2010.10.13再出発
人生の中でも数少ない「相棒」を突然失ってから、ざっと５０日が過ぎた。 早いのか短いのか。 あの日からずっと忙しく働いて、ようやく一息ついた。 旅祭の準備があり、本の制作があり、そのあとは奴の両親や兄弟の皆さんに、彼が何をやりながら、どんな仲間と、どんな顔で過ごしていたのかを伝えたくて、１冊のアルバムを制作し、動画や写真を集めて映像を作った。それはすごい喜んでくれて、俺の生涯の中でも、大事な作品になった。まぁ、元から俺がしてやれることなんて、これくらいしかないんだが、でも、きっと、これは俺にしかできない仕事だったんだと思う。だから、俺が選ばれたんだろうな。
毎日のように死ぬことや時間について考えてみても、ちゃんとした答えなんて、きっと誰一人として分かっちゃいなくて、結局、「そんなこと必死に考えて悩んでんじゃねぇ」ってのが、俺の中で出た１つの答えだ。 悩んでる暇なんてない。生きてる間は必死に生きよう。だって、生きてるんだから。
俺自身がアイツにしてやれることはたもうあまりないけれど、こっちに残った俺は、あいつからたくさんの「財産」を受け取った。彼が「会わせたいな」と言っていた兄弟や、彼の大工仲間にも会えた。 何も変わらず過ごしていたら、出会う機会がなかった人たちとたくさん出会えた。 おかげで、自分の中で消えかかっていた「光」をようやく取り戻すことが出来た。
愛する人がそばにいないことは寂しい。そりゃ、そうだ。 でも、愛情も友情も、喜びも悲しみも、なんだって、大切なことは、最初から目には見えてないんだから。 ハートに灯をともせ！ 見えない「想い」を大切にすれば、きっと目で見る世界は全て違って見える。
「元気があればなんでもできる！」 あいつの口癖を胸に、今日からまた、再出発だ。
photograph by Aya
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number: 055 2010.10.19かぜのにほひ
子分其の壱のゴローくんがたま〜に咳き込むことがあり、ちょいと気になっていたので、一度きちっとした検査を受けるために、藤沢の「日本大学動物病院」までドライブ。
まだ２０代の前半だった頃、横浜の実家から出てこの辺りで一人暮らしをしていることがあった。 気持ちよく晴れた空に心地よい風が吹いてて、「あぁ、気持ちいいなぁ」っと空気を思いっきり鼻から吸い込んだ瞬間に、昔の記憶がバァ〜っと蘇ってきた。取り立てて強烈な記憶が残っているわけではないけれど、なんだろう、すごく懐かしいにおいがした。 においって不思議だね。記憶を呼び覚ますスイッチ。
海外に行くとやっぱりその国のにおいがあるように、日本のそれぞれの場所に、それぞれのにおいがあるんだろうね。 そこに暮らして毎日を過ごしているとそんなこと意識もしなくなるけれど、自分の好きな場所や好きなもの、好きな人は、きっと、自分の「好きなにおい」がするんだろうな。 そ〜んなことを思いつつ、我が家の玄関の扉を開けると・・・ あ〜ら素敵、オシッコのにおいがするよ〜〜！ 子分その弐のボウ・リトルスカイことボ〜ちゃんが、今日もオシッコをトイレからはみ出し、床を汚しているのでした・・・トホホ・・・
ちなみに、ゴロ〜くんの診断結果は、一言でいうと 「分かりませんね」 「筋肉つきすぎ！」 といったところでしょうか。あ、二言か。ま、健康ならいいけどさ。
ぴ〜えす 本日の朝食はデニーズの「焼鮭朝食」。 なかなかオイシ〜んだけど、納豆にしても温泉卵にしても、味付けはノーマルの醤油。 納豆のタレ大好き！君の俺としては、ここだけが不満だった。さらにいえば、温泉卵にもダシ醤油がベスト。 しか〜し、藤沢のデニーズで、相方が「納豆のタレはない・・・・ですよねぇ？」的な感じで聞いたところ、なんと、納豆のタレ登場！ すげ〜・・・っていうか、あるなら最初から出せ〜〜〜！
なんとも大満足の焼鮭朝食 in 藤沢デニーズなのでした。 今度は近所のデニーズでも聞いてみよっと。
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number: 056 2010.10.28おぼえてる？
このブログが、いったい何ブログだったのか・・・？ 覚えていないひと多数（自分も含む）だとは思いますが、そうなんです、お店を作るまでのブログだったんですね。ですよ。 途中からモノ作りやら釣りやらにはまっていくうちに、どんどん方向性は横道にそれる一方ですが、実は最近、水面下ではちょっとした動きがあったようななかったような。 実は、さりげな〜く、物件が決まりかけていたのですが、ななななんと、最後に大家さんに断られる、という、なんともまぁ、予想もしていなかったことが起き、またもや撃沈。自分が断ることがあっても、まさか、断られるとは・・・・自分のことを好きだと知っていて告白したら、ふられた、的な、なんとも情けない展開でした。 理由は知らされず。飲食店が嫌だったのか、住居部分のリノベーションが嫌われたのか。さて・・・？
これは大田区のとある物件。なんと、知らせてくれたのはこのブログを見てくれた男性。 自分で見つけ、物件の資料まで取り寄せてくれ、メールで連絡をくれました。 試しに見に行ってみると、なんと、まぁ、今まで見た中で、最高の物件でした。 残念だったけど、本当にありがとう！ めげずに、また探します。なんだか、スイッチはいってきました。 釣りにかける情熱を半分こっちに使おうっと。
物件が決まりかけていたこともあり、お金集めや人探しをさりげなく始めていた。 お金は銀行をはじめ国民金融公庫、信用保証協会などへ提出するための書類作り。いわゆる、開業計画書ってやつ。 これは、新しく会社や商売を始める「動機」や「経験の有無」などに始まり、開業するために必要な様々な設備の見積もり（開業資金の計算）から、開業後の売り上げシュミレーションなど内容盛りだくさんの計画書で、、要は「借りたお金をこうやってしっかり返しますよ〜」って、貸してくれる相手を安心させるためのもの。ちょいと作るのは面倒だけど、これを作ると、自分の中でもいろいろなことが見えてきて面白くもある。
次に人探し。 カフェと工場っつったって、自分一人じゃ無理だ。 まぁ、工場は自分一人でもとりあえずオッケーだが、お店はそうはいかない。 今回のお店は、ゆっくりと自分の「理想」を形にしていきたいから、その中には、もちろん「人」も含まれる。オレの理想的な相棒は一言「安心できる」奴。いろんな意味で。 一緒にいても、話をしても、お金のことも、全部含めて「よけいなこと」を考えずに安心できる奴と組みたい。 それでいて、もちろん、飲食店経験者・・・オレはお金に疎いから、そこら辺しっかりしてればベスト・・・ ウム、これはそう簡単には・・・・・・・いるねぇ、ひとり。 見つけた、というか、一番古い記憶を掘り起こしたときに、もう既にそこにいた。 名前は「ハルキ」。 彼については、また今度。
物件は消えちまったが、東京にはまだ腐るほどビルはある。 大事なのは人、相棒。 これが決まればもう大丈夫。 次を早く見つけて、さぁ、スタートしよう！
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