思わずハッとするような海色のタイル。 その名も「MALINE TILE(マリンタイル)」。 もうかれこれ15年くらいの付き合いになるオイラのグラフィックデザインの師匠でありマブダチ、横田くんの作ったタイル。 グラフィックデザイナーが、なんでタイルを作っちゃうのかって言うと、「横田くんだから」というのが、オイラとしては正直一番しっくりくるが、それでは他の人がさっぱり分からないので軽く説明。 陶芸教室に通い始め、突然「タイルを作る」と言い出したのが3年ほど前の話。 そこから、ことあるごとに岐阜県まで通い、タイルを焼く職人さんをひっつかまえて、アーでもないコーでもないとなかなか出来ない日々が続く。青い色は特に難しいらしいし、独特の凹凸から生まれる色の濃淡の表現などなど・・・まぁ、想像するに、横田くんの「感覚的な言葉」を形にする作業は、横田くんより、むしろ職人さんの方がさぞかし大変だっただろうなぁ〜っと思う。 3年だぜ、3年。 諦めなかった横田くんもすごいが、もっとすごいのは、完成を間近にして「販売方法」を全く考えていない横田くんの方がさらにすごい! まぁ、販売なんてことに関すると、オイラも横田くんもあまり変わらないけど、そんなオレでも思った。 「なぜ、タイル・・・?」と。 だってさ、売ろうと思ったら、お皿とかさ、いろいろあるじゃん、売りやすそうなもんが、他にも。 スゲーきれいでも、「はい」とか言って、タイル1枚渡されても困るとこあんじゃん、想像するだけでも。 だから聞いてみた。 「なぜ、タイル?」と。
そしたら、横田くんは真顔でひと言。
「だって、ミノルも、キレイなモン好きでしょ?」
「・・・・ハイ。好きです。ヒジョーに。」
ざっと言うと、これが横田くんだ。 「キレイだから。気持ちいいから」 それでいーのだ。 これには参った。3本くらいとられた感じがした。さすがお師匠。ハンパねーっす。
そこでオイラも、少しはお手伝い。 お店に置いたり、展示会に出すタイルテーブルの脚を作ったり。 こんなけ頑張って作ったタイル。やっぱし売れてほしいし。 なんせ、友達とかなんとかって言うより、とにかくキレイだ、このタイル。ビックリするくらいに。 みんなにも、ぜひに見てほしいっす。
お店にもあるし、4日まで(ギリギリだー)は「『デザインして作る人たち 現代手工業乃党 2012 Exhibition (9th)』」という展示会にも出品中。かなり好評なんだとか!
あなたも、キレイなもの、好きでしょ?
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