GARAGE WORKS

diary

number:

102

2012.06.19

GW-story: 02 お家を作ろう!

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さてさて、いよいよお家作りが始まり始まり。

大工チームが日本各地から東京に集結して、本格的な工事が始まった。

今回のこの工事。大工チームのメンバーは亡くなった相棒の仕事仲間たち。思い入れの深い面々。

普段は日本全国、それぞれの場所で、それぞれに活躍しているメンバー。ツリーハウスを作ったり、お店を作ったり、庭師の人もいれば、鉄のアーティストもいるし、ボーダーの人もいれば、ビルをおっ建てたりするヤツまでいたりして・・・・

一言でいえば「濃い」人たち。

でも、こういう仲間たちが集まらないと、こんなオンボロでデタラメな元工場なんて、素敵な場所になるわけない!

図面もろくに引けないオレが、いわゆる「業者さん」に頼んだところで・・・ね。

「こんな感じでよろしく!」とか、笑顔で言ったところで、「図面出して」って冷たく言われてハイ終了。

 

案の定、ちょこちょこ訪れた業者さんは全員が全員「この建物、いつ壊すんですか?」って聞いてきた。

「いやいや、壊さないっすよ。このトタンのボロイ感じが最高じゃないっすか?」ってオレが言い返しても「?????」って顔して帰っていく人ばかり。

でも、「濃い人たち」は違う。みんな口を揃えて「このトタンの感じ、最高だね! 絶対このままがいいよね!」って。

だよね。やっぱそうだよね。やっぱこのメンバーに来てもらってよかった!

変わり者のスペシャリスト集団。おいおい紹介していきます。

 

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どこから始めよう。

まずは、スッカラカンの天井にピューンッと柱を通して、天井を作るための「元」になる部分を製作。

なんせ、このまんまじゃ「屋根=天井」。鉄板一枚。冬はくそ寒いし、夏はフライパン。とてもじゃないが快適には暮らせない。

だから、まずは屋根と天井の間に断熱材を入れて、さらに天井が斜めになっていることを利用して、屋根と天井の間に空気が流れる層=スキ間を作り、熱い空気が「下から上」に流れるようにひと工夫。

大工だけじゃなくて、いろんな場所で、いろんなことをやっているメンバーだから「生きるための知恵」の引き出しが半端ない。こんなところが面白いし、めっちゃ勉強になる。

 

 

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もう一方では窓の取り付けが進行中。

「せっかくだから、好きな場所に付けたらいいじゃん」って言葉に甘えて、いままであったオンボロサッシをすべて取り外して、自分の好きな場所に「ここらへんで!」って口頭で。

まずは、サッシを取り外してぽっかり開いた穴を塞ぐべく、柱を通して外からトタン板をペタリ。

このトタンは外から見えるから、あのオンボロで素敵なテイストを崩さないように、新しいものじゃなくて、解体時に取り外したオンボロトタン板をとっておいてリサイクル。こんなところも小さなこだわり。

 

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ほんでもって、新しく買ってきたでっかい木枠の窓を装着!

これだけでも、チョットした感動がありますよ。だって、あまりにも「家らしさゼロ」だったんだもん・・・

「すげー素敵な家になるはず」とは思っていても、多少は不安になりますよ、オレだって。

解体直後に訪れた仲間の一人は「オレはここには住みたくないっすねー」っとひと言残して帰っていきましたからね。なんせ。

ま、そりゃそうだわな。

 

でもでも、ここからですよ。ほんと。

 

 

つづく。

GARAGE WORKS / Minoru Takahashi
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